春の肌荒れはなぜ起きる?原因と予防方法について詳しく解説!|BBクリームの桜花媛
春は進学や就職による引越しなどにより、新しい生活をスタートする方が多い季節です。草花が芽吹き、少しずつ暖かさを増してくる春は、新しい生活を始めるのにふさわしい季節ともいえるでしょう。
しかし、一方では、肌荒れに悩まされる方が多くなる季節でもあります。
そこで今回は、春の肌荒れでよく見られる症状をはじめ、肌荒れが起きる原因や予防方法について詳しく解説します。
春の肌荒れでよく見られる症状とは?
春の肌荒れとしてよく見られるのは、かゆみや赤み、カサつきや吹き出物・ニキビなどの症状です。では、なぜこのような症状が現れるのか、一つずつ見ていきましょう。
◇肌のかゆみ
肌に刺激を受けると、身体を守るためにヒスタミンという神経伝達物質を分泌されます。これが肌のかゆみを引き起こす原因です。
そのため、かゆいからといって肌をかきむしると、それが刺激となってさらにかゆみが酷くなり、炎症を引き起こしてしまいます。肌にかゆみがあるときは、かきむしることはNGと覚えておきましょう。
◇肌の赤み
皮膚の下にある毛細血管が広がることで、肌が赤くなったり、腫れたりすることがあります。
また、肌の赤みは肌荒れを起こしているときにも見られる症状なので、なんらかの刺激を受けて肌に炎症が起きている可能性もあります。小さな変化にもすぐ気付けるように、日頃から肌の状態をよく見ておきましょう。
◇乾燥によるカサつき
肌が乾燥して皮膚がポロポロと剥がれ落ちたり、粉を吹いたりした経験はありませんか? このような肌のカサつきは、皮膚のターンオーバーがうまく行なわれていないために起こる症状です。
この状態が続くと肌のバリア機能が低下し、さらに肌が乾燥してしまうため、注意が必要です。
◇吹き出物やニキビ
肌荒れのなかには、吹き出物やニキビという症状もあります。これらは皮膚のターンオーバーの乱れが関係しており、治りにくいニキビが繰り返しできてしまうため、なかなか厄介な症状です。
ここまで、春先に見られる肌荒れのおもな症状として4つを取り上げましたが、ご自身に当てはまるものはありましたか?
なかには、「ほかの季節は大丈夫なのに、春先だけ肌荒れする」という方もいるかもしれません。そのため、次章では「なぜ春先に肌荒れが起こるのか」、そもそもの原因について見ていきます。
春に肌荒れが起きる原因はバリア機能の低下と外部刺激
春先の肌荒れは、バリア機能の低下と外部刺激が原因で起こるとされています。ここでは、肌のバリア機能が低下する理由と、肌に刺激を与えるものについて解説します。
◇肌のバリア機能が低下するワケ
肌には本来、外部の刺激から身体を守るためのバリア機能があります。しかし、肌の表面にある角層に蓄えられていた水分などが減ることで角層細胞が乱れ、隙間ができて刺激を受けやすくなります。
特に、冬の時期は乾燥した空気によって肌の潤いが奪われ、バリア機能が低下していることが多いのです。
そのため、春になって外部刺激を受けた際に、肌荒れを起こしやすくなるというわけです。
◇春先の肌に刺激を与えるものは?
肌に刺激を与えるものとしては、以下の6つが挙げられます。
- 花粉・黄砂 春先は強い風が吹きやすいため、スギやヒノキの花粉、黄砂などの季節性アレルゲンが飛散しやすくなります。
- 紫外線 紫外線が年間を通して降り注いでいることは知っていても、いつ頃から増えるのかはわからない方もいるのではないでしょうか。
- ティッシュやマスクによる刺激 春先になると、ティッシュやマスクが手放せなくなる花粉症の方は多いでしょう。しかし、マスクやティッシュによる摩擦は肌への刺激となるため、肌荒れを起こしやすくなります。
- ストレス 春先は、進学や就職、転勤、引越しなどによる新生活がスタートする時期です。しかし、新しい環境に慣れるまでは、多少なりともストレスを感じることでしょう。
- 汗や皮脂 冬から春へと暖かくなるにつれ、汗や皮脂などの分泌量が増えていきます。このとき、汗や皮脂などをそのまま放置してしまうと、とニキビなどの肌荒れの原因になりやすいとされています。
- 寒暖差 昼間は暖かくても朝晩は冷え込むなど、春先は一日のなかでの寒暖差が激しい時期でもあります。変わりやすい気温に適応するうちに肌が疲れを溜め込み、バリア機能が低下するため、肌荒れが起こりやすいのです。
これらのアレルゲンがバリア機能の低下した肌に付着すると、身体は異物が侵入してきたと認識し、アレルゲンを追い出すために攻撃します。
すると、アレルギー反応が炎症として肌に現れ、かゆみや湿疹などの肌荒れを起こすのです。
実は、紫外線量が増えるのは2月後半から。つまり、春先には紫外線量が増えていることになります。また、紫外線に当たることで肌は乾燥し、バリア機能が一層低下して刺激に弱くなってしまいます。
そのため、紫外線を浴びることが肌への刺激となって、肌荒れを起こしてしまうのです。
また、コロナ禍でマスク生活が続く現在は、花粉症の方でなくても、マスクによる摩擦で肌荒れを起こしやすい状況です。
こうした新生活によるストレスがホルモンバランスを崩してしまい、肌荒れを起こす原因になることもあるのです。
これが春に肌荒れを起こす原因となっているため、肌のバリア機能を回復させて肌への刺激を減らすことが、肌荒れを防ぐ方法といえるでしょう。
春の肌荒れを防ぐおすすめのスキンケア方法
では、春の肌荒れはどのようにすれば防げるのでしょうか。ここでは、春の肌荒れを防ぐ、おすすめのスキンケア方法を紹介します。
◇低刺激のアイテムを使う
健やかな肌を維持するには、毎日のスキンケアが欠かせません。しかし、バリア機能が低下した肌には、スキンケア用品そのものが刺激になることがあるため、敏感肌用など低刺激のアイテムを使うとよいでしょう。
ただし、低刺激だから誰にでも合うというわけではないため、サンプルなどで試し、自分の肌に合うとわかってから本製品を購入するのがおすすめです。
◇洗顔はやさしく
メイクはもちろん、花粉や黄砂、ほこりなど、肌に付着した汚れを落とすことは美肌のために大切なことです。しかし、クレンジングや洗顔の際にゴシゴシこすると、かえって肌を刺激することになってしまいます。
洗顔はたっぷりの泡でやさしく行ない、しっかりと汚れを落とすことが大切です。肌に摩擦などの刺激を与えないためにも、強くこするのはやめましょう。
◇しっかり保湿
肌のバリア機能を回復させるには、しっかりと保湿をすることが重要です。保湿成分を含んだアイテムを使い、洗顔後は素早く保湿ケアをしましょう。
化粧水のあとには美容液やクリームを使い、水分を逃さないようにするのがポイントです。
正しいスキンケア方法について詳しくは以下のページを参考もにしてください。
粉吹き知らずの肌に!ベースメイクとスキンケアの乾燥対策のコツ
◇紫外線対策は早めに
春は紫外線量が増えてくるため、早い時期からUVケアをして、紫外線による刺激を防ぎましょう。
なお、UVケアに必要な日焼け止めには、SPF50などの数字やPA+++などの表示があります。数値が高いほど、+が多いほど良いと思いがちですが、数値が低いもののほうが肌への刺激や負担は少ないのです。
また、汗をかいたらこまめに日焼け止めを塗り直し、帰宅後はすぐに洗い流すことが大切です。
◇アレルゲン対策も検討して
現在は、花粉や黄砂などのアレルゲンが肌に付着しないように作られた製品もあります。アレルギーがある方は、アレルゲン対策ができる製品を利用するのもおすすめです。
花粉症などのアレルギーがあり、保湿ケアやUVケア以外の方法も試してみたいという方は、検討してみるのもよいでしょう。
春の肌荒れにお悩みの方は低刺激のアイテムを使ってやさしく洗顔し、しっかり保湿をしたうえで、早いうちから紫外線対策を始めることが大切です。
春の肌荒れを内側から予防する方法
前章では、身体の外側から肌荒れを予防する方法を紹介しましたので、ここでは身体の内側から春の肌荒れを予防する方法について紹介します。
◇肌荒れ予防に効果が期待できる栄養素を摂る
身体の内側から肌荒れを予防するには、健康な身体をつくるために必要な栄養素をしっかり摂取することが重要です。では、どのような栄養素が必要なのでしょうか。
タンパク質
タンパク質は、身体や肌を作るために欠かせない栄養素です。牛もも肉、豚もも肉、鶏むね肉、納豆などの大豆製品、チーズなどの乳製品に多く含まれているため、毎日どれか一品は食べるようにしましょう。ビタミンA
ビタミンAには、肌の潤いを保ちやすくする働きが期待できます。にんじん、ほうれんそう、小松菜などの緑黄色野菜や、レバーに多く含まれています。
食事から摂れない場合はサプリメントを使用するのもおすすめですが、ビタミンAは脂溶性で体内に蓄積されやすいため、一日の摂取量を超えないよう注意が必要です。ビタミンC
ビタミンCには、肌のハリを保つために必要な、コラーゲンの生成をサポートする働きがあるとされています。ケール、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、キウイ、イチゴなどの果物に多く含まれています。
さらに、ビタミンCには、シミ・そばかすの原因となるメラニン色素を薄くする効果もあるとされているため、シミやそばかすを予防したい方も積極的に摂るとよいでしょう。ビタミンB2、B6、亜鉛
ビタミンB2、B6、亜鉛は、ターンオーバーの周期を整える働きがあるとされている栄養素です。
ビタミンB2が多く含まれているのは、うなぎ、レバー、卵、焼き海苔などです。マグロ、カツオ、鮭、バナナ、にんにくにはビタミンB6が、カニや牡蠣には亜鉛が多く含まれています。
亜鉛はサプリメントで摂るのもおすすめです。ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用や血行を良くする働きが期待できる栄養素です。アーモンド、ドライトマト、アボカドに多く含まれていますが、脂溶性ビタミンであるため、一日の摂取量には注意が必要です。鉄分
鉄分は肌のハリを保つために必要な、コラーゲンの合成に必要な栄養素です。牛、豚、カツオ、赤貝、キハダマグロ、ひじき、卵、小松菜、プルーンなどに多く含まれています。
◇良質な睡眠をとる
肌荒れを予防するには、良質な睡眠をとることも重要です。以下に、起床時と就寝前の注意事項を紹介します。
起床時
人の体内時計は約25時間周期のため、体内リズムを整えるためにも朝日を10~15分浴びて、目から光を取り入れることが大切です。
また、人の身体は、朝に光を浴びてから16時間後に眠くなるようにできています。生活リズムを整えるためにも、毎日同じ時間に起きるようにしましょう。就寝前
昼寝をしすぎると夜の睡眠を妨げてしまいます。もし昼寝をするのなら、15~30分程度がおすすめです。
そのためにも、身体に負担をかける運動や食事は、就寝の2~3時間前までに済ませておきましょう。入浴は就寝の1~2時間前に、ぬるめのお湯で20分程度浸かるのがおすすめです。
また、就寝1時間前にはスマートフォンやパソコンを見ないようにすることで、寝付きも良くなります。
まとめ
春の肌荒れが起こるのは、この時期特有の自然環境や生活スタイルの変化などにより、肌のバリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなることが原因です。そうした事態を防ぐため、肌を清潔に保ち、しっかりと保湿ケアをしましょう。
なお、肌荒れを防ぐには毎日のスキンケアはもちろん、食事や睡眠などの生活習慣を見直すことも重要です。肌荒れ予防に効果的な栄養素と、良質な睡眠をとることで、肌荒れを予防することも可能です。
春になると毎年肌荒れに悩まされるという方は、今回紹介したスキンケア方法や必要な栄養素、良質な睡眠をとるための方法を、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人 -WRITER-
アスリジエLAB.編集部
桜花媛が運営するアスリジエLAB(ラボ)の編集員で構成。メイクやスキンケアのヒントをお届けしています。アスリジエの名前は「明日のわたしがもっと花開く」という願いを込めて、日本語の「あす」とフランス語の「スリジエ(桜)」から生まれました。
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